
毎日大切に使っているMacですが、長く愛用しているとふと「このMacのデータ保存先であるSSDは、あとどれくらい使い続けられるのかな」と不安に感じることはありませんか。
特に最近は写真や動画など、扱うデータが大きくなってきているので、知らないうちにSSDに負担をかけていないか気になりますよね。
突然Macが立ち上がらなくなって、大切な思い出の写真やお仕事のデータが消えてしまったら…と想像すると、少し怖くなってしまうかもしれません。
でも、安心してくださいね。実は、MacのSSDが今どんな健康状態なのか、そして寿命が近づいていないかを、私たち自身で確認する方法がちゃんと用意されているんです。
この記事では、Macに最初から入っている標準機能を使った簡単なチェック方法から、少し本格的なツールを使った詳細な確認手順まで、初心者の方にもわかりやすく丁寧にご紹介していきます。
最後まで読んでいただければ、ご自身のMacのSSDが今どんな状態なのかを把握でき、これからも安心してMacと付き合っていくためのヒントがきっと見つかるはずですよ。
それでは、大切なデータを守るためにも、一緒にゆっくりと見ていきましょう。
MacのSSD寿命はS.M.A.R.T.情報で確認できます

結論からお伝えしますと、Macに内蔵されているSSDの寿命や健康状態は、「S.M.A.R.T.(スマート)」と呼ばれる診断情報を読み解くことで確認できるようになっています。
パソコンの内部のことなので「なんだか難しそうだな」と感じるかもしれませんが、特別な専門知識がなくても大丈夫なんですよ。
このS.M.A.R.T.情報を確認するためには、主に3つのアプローチがあります。
1つ目は、Macを買った時から入っている「ディスクユーティリティ」という標準アプリを使う方法です。これが一番手軽で、今すぐできる方法ですね。
2つ目は、少しパソコンに慣れている方向けになりますが、「ターミナル」という黒い画面にコマンド(命令文)を打ち込んで、より詳しい数値を無料で引き出す方法です。
そして3つ目が、「DriveDx」などの専用アプリを使う方法です。こちらは有料になることが多いですが、グラフなどで視覚的にパッと見てわかりやすいのが特徴と言われています。
ご自身のスキルや「どこまで詳しく知りたいか」に合わせて、お好きな方法を選んでいただけるんですね。
まずは「MacのSSDは自分で健康診断ができるんだ」ということを知っていただければ十分ですよ。
なぜS.M.A.R.T.情報でSSDの寿命がわかるのでしょうか?

「そもそも、どうしてS.M.A.R.T.という情報を見るだけで寿命がわかるの?」と疑問に思う方もいらっしゃいますよね。
ここでは、その仕組みや、寿命の目安となる具体的な数値について、少しだけ詳しく解説していきますね。
SSDの健康状態を自己診断する機能だからです
S.M.A.R.T.というのは、「Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology」の頭文字をとった言葉です。
日本語にすると、少し堅苦しいですが「自己監視・分析・報告技術」といった意味になります。
簡単に言えば、SSD自身が「自分の体調はどうかな?」と常にチェックして、記録を残してくれている機能のことなんですね。
SSDの中には、これまでの通電時間(どれくらい長く電源が入っていたか)や、データの書き込み量、そして内部で起きた小さなエラーの数などが、日記のように細かく記録されています。
この日記を私たちがツールを使って覗き見ることで、「最近ちょっとエラーが増えてきたから、そろそろ寿命かもしれないな」と予測することができるというわけです。
人間が定期的に健康診断を受けて、血液検査の数値から体の状態を知るのと同じような仕組みだと考えていただけると、わかりやすいかもしれませんね。
寿命の目安となる3つの重要な指標
S.M.A.R.T.情報の中にはたくさんの項目があるのですが、私たちがSSDの寿命を確認する上で特に注目したい指標が3つあるとされています。
英語の名前がついていますが、意味を知ってしまえば難しくありませんよ。
- Percentage Used(使用率):これはSSDの寿命をパーセンテージで表したものです。新品の時は「0%」で、使い続けると数字が増えていき、「100%」に近づくと寿命が近いと言われています。一番わかりやすい目安ですね。
- Available Spare(予備領域):SSDは、一部の記憶場所が壊れても大丈夫なように、あらかじめ「予備の部屋」を用意しています。この予備の部屋がどれくらい残っているかを示す数値です。これが減ってきていると、SSDが無理をして頑張っている証拠かもしれません。
- Data Units Written(総書き込み量):これまでSSDにどれくらいの量のデータを書き込んだかを示す数値です。SSDには「これ以上書き込むと劣化が進む」という限界値があり、この数値を見ることでその限界にどれくらい近づいているかがわかります。
これらの数値を総合的に見ることで、より正確な健康状態を把握できるんですね。
TBW(総書き込み容量)と寿命の関係性
先ほど「書き込みの限界値」というお話をしましたが、これを専門用語で「TBW(Terabytes Written)」と呼びます。
例えば、「このSSDのTBWは150TBです」とメーカーが発表している場合、それは「合計で150テラバイトのデータを書き込むまでは、正常に動作することを保証しますよ」という意味になります。
「150テラバイトってどれくらい?」と思われるかもしれませんが、これは途方もなく大きな数字です。
一般的な使い方(インターネットを見たり、文章を作ったり、時々動画を編集したりする程度)であれば、1日に数十ギガバイト書き込んだとしても、TBWの限界に達するまでに5年から10年程度はかかると言われています。
ですから、「毎日使っているからすぐに寿命が来てしまうかも」と過度に心配する必要はないんですね。私たちも普通に使っていれば、SSDの寿命よりも先に、Mac本体の買い替え時期が来ることの方が多いかもしれません。
M1以降のAppleシリコンMacで注意したいポイント
ただ、少しだけ気にかけておきたいのが、2020年以降に発売されたM1、M2、M3チップなどを搭載した「Appleシリコン」のMacをお使いの場合です。
これらの新しいMacは非常に性能が高くサクサク動くのですが、その裏側で「スワップ」という機能が頻繁に働いていることがあると言われています。
スワップというのは、Macのメモリ(作業机のようなもの)がいっぱいになった時に、一時的にSSD(引き出し)を作業机の代わりに使う仕組みのことです。
このスワップが頻繁に起こると、私たちが意識していないところでもSSDへのデータの書き込み(出し入れ)が多くなり、結果として先ほどお話しした「Data Units Written(総書き込み量)」が想定よりも早く増えてしまう可能性があるんですね。
特に、メモリが8GBのモデルで重い動画編集などを日常的に行っている場合は、このスワップが発生しやすいとされています。
とはいえ、最近の調査では「256GBの容量のモデルでも、通常は5年以上の使用が十分に可能」という見解が定着してきているそうです。
過剰に恐れる必要はありませんが、だからこそ、時々は今回ご紹介する方法で健康状態をチェックしてあげることが大切になってくるわけですね。
MacのSSD寿命を確認する3つの具体的な手順

それでは、いよいよ実際にMacのSSDの健康状態を確認する手順を一緒に見ていきましょう。
ご自身の環境や好みに合わせて、やりやすい方法を試してみてくださいね。
1. 標準アプリ「ディスクユーティリティ」で手軽にチェック
一番簡単で、今すぐにできるのが、Macに標準で搭載されている「ディスクユーティリティ」を使う方法です。
詳しい数値までは見られませんが、「今、SSDに致命的な問題が起きていないか」をサッと確認するのに向いていますよ。
手順は以下の通りです。
- 画面下部の「Dock(ドック)」から「Launchpad(ロケットのマーク)」を開きます。
- 「その他」というフォルダの中にある「ディスクユーティリティ」をクリックして起動します。
- 左側のメニューから、ご自身のMacのSSD(通常は「Macintosh HD」や「APPLE SSD...」という名前です)を選択します。
- 画面上部にある「First Aid」というボタンをクリックし、「実行」を選びます。
First Aid(応急処置)が完了すると、詳細なレポートが表示されます。
このレポートの中に「S.M.A.R.T.状況」という項目があり、ここが「検証済み(PASSED)」となっていれば、ひとまずは安心です。
もしここが「失敗(FAILED)」や「非対応」などとなっている場合は、SSDに何らかのトラブルが起きている可能性があるので、早めにデータのバックアップを取ることをおすすめします。
macOS Sonomaなどの新しいOSでは、このFirst Aid機能が強化されており、SSDのリアルタイムな監視がより正確になっていると言われています。定期的に実行してあげると良いかもしれませんね。
2. 「ターミナル」を使ってより詳細な数値を読み解く
「せっかくだから、先ほど説明にあった『Percentage Used(使用率)』などの詳しい数値を見てみたい!」という方には、ターミナルを使った方法がおすすめです。
黒い画面に文字を打ち込むので少し難しそうに見えますが、手順通りに進めれば大丈夫ですよ。無料で詳細なデータを見ることができるので、多くのMacユーザーに人気のある方法です。
この方法では、「smartmontools」という無料のプログラムを使用します。
少し手順が長いので、ゆっくり進めていきましょう。
- まず、Macに「Homebrew(ホームブルー)」というシステムが入っていない場合は、インストールする必要があります。ターミナル(Launchpadの「その他」にあります)を開き、Homebrewの公式サイトにあるインストール用の文字列をコピーして貼り付け、Enterキーを押します。(※パスワードを聞かれたら、Macのログインパスワードを入力してくださいね)
- Homebrewの準備ができたら、ターミナルに
brew install smartmontoolsと入力してEnterキーを押します。これで必要なプログラムがMacに入ります。 - インストールが終わったら、いよいよSSDの情報を呼び出します。ターミナルに
sudo smartctl -a /dev/disk0と入力してEnterキーを押してください。
すると、画面にズラッと英語と数字のリストが表示されます。
この中から、以下の項目を探してみてください。
- Percentage Used:ここの数字が「0」に近いほど健康です。「100」を超えている場合は、SSDの寿命が来ているサインとされています。
- Available Spare:ここの数字が「100」に近いほど予備領域がたっぷりあります。数字が極端に減っている場合は注意が必要です。
- Data Units Written:ここには、これまでに書き込まれた総データ量が数字で表示されています。
いかがでしょうか。ご自身のMacの「Percentage Used」はどれくらいでしたか?
もし1桁のパーセンテージであれば、まだまだ元気に活躍してくれる証拠ですので、安心してくださいね。
3. 専用アプリ「DriveDx」で直感的に健康状態を把握する
「ターミナルの黒い画面はやっぱり苦手…」「もっとパッと見てわかりやすいグラフなどで確認したい」という方には、サードパーティ製(Apple以外の会社が作った)の専用アプリを使う方法がぴったりです。
中でも、2026年現在でも多くのユーザーから支持を集めているのが「DriveDx」というアプリです。
こちらは有料のアプリにはなりますが、無料のお試し期間も用意されていることが多いので、まずは一度健康診断をしてみる、という使い方もできますよ。
DriveDxの素晴らしいところは、SSDの健康状態を「何パーセント」というゲージや、緑・黄色・赤といった色分けで、非常に直感的に教えてくれるところです。
専門的な知識がなくても、「あ、今は緑色だから健康なんだな」と一目でわかるのは、とても心強いですよね。
使い方も簡単で、公式サイトからアプリをダウンロードして起動するだけです。
自動的にMacのSSDをスキャンして、現在の健康状態(Health Indicator)や、これまでの通電時間などをわかりやすいレポートとして表示してくれます。
もし「Warning(警告)」などの黄色や赤の表示が出た場合は、SSDの劣化が進んでいるサインかもしれません。その時は、焦らずに次にご紹介する対策を取るようにしてくださいね。
外付けSSDの寿命確認や突然の故障に備えるための対策
ここまで、Macに内蔵されているSSDの確認方法を中心にお話ししてきましたが、実は同じ方法で気をつけたいポイントが他にもあるんです。
大切なデータを守るために、もう少しだけお付き合いくださいね。
外付けSSDも定期的なチェックが大切です
Macの容量が足りなくなって、USBケーブルで繋ぐ「外付けSSD」を使っている方も多いのではないでしょうか。
実は、この外付けSSDにも当然ながら寿命があります。
先ほどご紹介したターミナルを使った「smartmontools」や、専用アプリの「DriveDx」は、設定や環境によっては外付けSSDのS.M.A.R.T.情報も読み取ることができると言われています。
外付けSSDは持ち運ぶことも多いため、内蔵SSDよりも過酷な環境に置かれがちです。
「動画の編集データは全部外付けに入れている」というような方は、ぜひ外付けSSDの健康状態も一緒にチェックしてあげる習慣をつけてみてくださいね。
寿命が近づいてきたらどうすればいい?
もし、今回ご紹介した方法でチェックしてみて、「Percentage Usedが100%に近づいている」「ディスクユーティリティでエラーが出た」という場合は、どうすればいいのでしょうか。
一番大切なのは、「一刻も早くデータのバックアップを取ること」です。
SSDの怖いところは、ハードディスク(HDD)のように「カリカリ」という異音などの前兆がなく、ある日突然全く認識されなくなってしまうリスクがあることです。
Apple純正のSSDは非常に優秀ですが、それでも故障を100%防ぐことはできません。
Macには「Time Machine(タイムマシン)」という、自動でバックアップを取ってくれる素晴らしい機能が標準でついています。
外付けのハードディスクやSSDを1つ用意して、Time Machineを設定しておくだけで、もし内蔵SSDが寿命を迎えても、新しいMacや修理後のMacに「元の状態そっくりそのまま」復元することができるんです。
「まだ健康だったから大丈夫」という方も、備えあれば憂いなしです。これを機に、バックアップの仕組みを見直してみるのも良いかもしれませんね。
MacのSSDの健康状態を把握して安心して使い続けましょう

ここまで、MacのSSDの寿命を確認する方法について、様々な角度から見てきました。
少し専門的な言葉も出てきましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。
振り返ってみると、SSDの健康状態は「S.M.A.R.T.」という情報で管理されており、私たちは以下の3つの方法でそれを確認できるということでしたね。
- ディスクユーティリティのFirst Aidを使って、手軽にエラーがないかチェックする。
- ターミナルとsmartmontoolsを使って、「Percentage Used」などの詳しい数値を無料で確認する。
- DriveDxなどの専用アプリを使って、グラフや色分けで直感的に健康状態を把握する。
M1以降のMacをお使いの方で、スワップによるSSDへの負担を心配されていた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、現在の多くの見解では「日常的な使用であれば、5年から10年は十分に持つ」とされています。
過度に怖がる必要はありませんが、ご自身のMacが今どんな状態なのかを知っておくことは、心の余裕にも繋がりますよね。
まずは手軽なディスクユーティリティから試してみませんか?
「やり方はわかったけれど、なんだか面倒くさそうだな…」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方は、まずは一番簡単な「ディスクユーティリティ」のFirst Aidだけでも、今日試してみませんか?
Launchpadからアプリを開いて、ボタンを数回クリックするだけで、数分で終わる簡単な作業です。
「検証済み」という文字を見るだけでも、「あぁ、私のMacは今日も元気に頑張ってくれているんだな」と、なんだか愛着が湧いてくるはずですよ。
大切な写真、お気に入りの音楽、一生懸命作った書類。
それらを守ってくれているSSDの健康状態を時々気にかけてあげることは、Macと長く楽しく付き合っていくための大切な秘訣です。
ぜひ、時間のある時にご自身のMacの「健康診断」をしてあげてくださいね。あなたのMacライフが、これからも安心で快適なものでありますように、心から応援しています。